■三菱デリカ　- Delica -

三菱自動車工業の三菱デリカは，4モデルがあり，国内で販売されている商用車のデリカカーゴ，デリカバン，デリカトラックの現行モデルはマツダ ボンゴの OEM供給の車種。
三菱デリカが，13年ぶりのモデルチェンジで 5代目デリカへと生まれ変わり，『 さまざまな走行環境下で，多くの乗員，荷物を安全に目的地まで運ぶ 』 のテーマのもとに，オフロードでのさらなる走破性と安定性，居住性や安全面の向上が図られた。
先代のデリカ スペースギアと比べ全高は低くしながらも地上高は高くし，室内高を延ばすというパッケージング。乗車定員は8名で，アプローチアングルをアウトランダーよりも大きくし，オフロードにも備えた。
パワートレインは，2.4リッターで，1リッター当たりの平均燃費をデリカ スペースギア比で約 3km向上。3種類の駆動モードと横滑り防止の ASC，運転席エアバックは標準装備。
デザイン面は，デリカ伝統のスクエアボディ，エクステリアはヘッドライトと縦桟メッキグリルが横一文字でワイド感や力強さを表現。ルーフにエアコンの操作系スイッチをまとめ，紫外線対策，消臭機能などにも対応。


■三菱デリカの歴史

▼初代 - 1968年 〜 1979年

三菱はトラックとして，デリカ，1デリカライトバン，ルートバン，デリカコーチを発売。セダンがあたりまえ時代の 1BOXカーは，幼稚園や学校の送迎用などとして使用された 9人乗りの商用車。

▼2代目 - 1979年 〜 1994年

スターワゴンを追加，車幅を 5ナンバー枠上限にし，リアシート フルリクライニング，フルフラットで時代を先取り，フロントエンブレムが三菱の M字型から MMCマークになった 9人乗り，3速AT，回転対座シート採用の RVの原型。

▼3代目 国内用 - 1986年 〜 1999年 ，輸出用 - 1986年〜

国内向けデリカの商用系はモデルチェンジでボンゴの OEM供給車で，スターワゴンは生産終了。デリカは輸出専用で生産継続。

▼4代目 - 1994年 〜 2007年

デリカスペースギアとデリカカーゴを発売。デリカカーゴはスペースギアの商用車で 4ナンバー登録の標準ボデーと1ナンバー登録のロングボデー。国内向けのデリカスターワゴン/デリカカーゴは販売終了。

▼前記の5代目へと続く。

■三菱 デリカスペースギア　- DELICA SPACE GEAR -

三菱デリカスペースギアは，何度かマイナーチェンジしているが，10年を超える息の長いモデルサイクルで，『 あらゆる場面で最高の楽しみが得られるスーパープレジャー RV 』 をコンセプトに，乗用車感覚の乗り心地，快適性，多機能性を兼ね備え，名前のスペースギアは，『 車内空間の活用性に富んだ車 』 という意味の英語。

三菱デリカスペースギアの外観は，ヘッドランプやフロントフェンダーなどが力強さをアピールし，エンジンをノーズ部に縦置きしたことが特徴で，完全なフラットフロアで，前席から後席に自由に行き来できるウォークスルー，広いゆとりの室内スペースを実現し，7人乗りと 8人乗り選択の 3列シートとシートアレンジの多彩さ，搭載エンジンは 3リッター V6SOHC，ミッションはコラム式 4速AT。

基本的な安全装備は，全車標準装備。2005年のマイナーチェンジ後，グレードはハイルーフとエアロルーフのシャモニーで，従来のスーパーエクシードをベースにした上級志向の特別仕様車としてアクティブフィールドエディションSEが設定され，HDDナビゲーションや専用外観など充実した装備と割安な価格が特徴。


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